ヒューマンリソシア

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ヒューマンリソシアの前身は、1985年に創設されたヒューマン・タッチ株式会社で、 ヒューマン・タッチ株式会社はヒューマンアカデミーを展開し、ヒューマンアカデミーは社会人を対象とした キャリアアップを目指すための評判の高い資格取得の専門学校です。東京と大阪に本社があり、札幌、千葉、 横浜、静岡、名古屋、京都、岡山、広島、福岡などに支社があります。 卒業生の就職先の紹介事業の一環で、派遣業としてヒューマンリソシアが設立されたということがいえますが、 ヒューマンリソシアの謳い文句は「世のため人のため」というもので、その経営原理も経営資源、利益獲得、 投資配分ととても常識的な社風がうかがえます。

派遣社員がその場しのぎで企業から求められた時代は終わりを迎えようとしていますが、それに対応した システム作りにおいて、今後のヒューマンリソシアは、人材派遣、人材紹介にとどまらず、アウトソーシング にも事業展開していこうとしています。人材派遣業にとって一番の問題は優秀な人材の確保ですから、 ヒューマンアカデミーという教育機関をグループ内に持っているということは、ヒューマンリソシアの 最大の強みといえます。現在企業内での世代間のギャップは深刻で、皮肉にもリストラで流出した人材が 中国の企業に入り、日本企業の脅威になるという現象があります。
本来、ヒューマンリソシアの発展の背景には派遣社員による人件費の削減があって、それは長い目で見れば 企業の人材資産の崩壊を意味することになり、その場しのぎ的な現象といえるでしょう。ただ、ヒューマンリソシア のような人材派遣会社からの人材の補填としては、ビジネス的に力不足であるということは否定できません。 現在の社会に求められていることは、企業の人材資産の再構築ということになりますが、 一朝一夕に回復することは不可能ですので、リストラで早期退職した 人材を再雇用する企業もあるくらいです。
資格専門学校が派遣事業を行なって、時流に乗って本業の専門学校の事業より、その収益性を高めている というのがヒューマンリソシアの現状でしょう。これからのヒューマンリソシアは人材の育成が今までよりも 一層課題になるといえますが、ヒューマンリソシアだけでは求められる人材の創出には限界があるといわざる を得ないでしょう。その点では、ヒューマンリソシアはタイムリーな事業展開を果たしてきたといえます。
人材派遣事業は、企業の人件費削減の風潮に合わせたように日本の就職制度に代わるものとして企業からは 歓迎されましたが、リストラによる終身雇用の崩壊は、企業にとって慢性的な人材不足を 引き起こしてしまいました。このような社会状況で資格取得の教育機関であるヒューマンアカデミーを 母体としたヒューマンリソシアが、企業の人材ニーズにどれだけ応えていけるかということは 疑問の残るところです。